お求めやすい印材であっても、高級印材のようにツヤツヤとした高級感のある石にすることが出来ます。

購入したばかりの安価な印材は、印面や側面にノコギリで切り出した跡が残っていることがあります。
篆刻していただく分には、印面だけ磨けば刻ることは出来ますが、出来ればもうひと手間かけて側面や頭部も磨いてみてはいかがでしょうか?

側面は、平らな台の上に耐水ペーパーを置き、印面と同じ要領で円を描くように磨いて整えます。
下に置く台は、ガラスなど平らなものを使ってください。

頭部は、押印のときに持ちやすいように、手のひらに耐水ペーパーを乗せて角の部分に少し丸みをつけます。
側面・頭部ともに400~800番で磨いた後、1500番くらいの目の細かい耐水ペーパーで仕上げると、ツヤツヤと滑らかになります。
最後に布にワックスをつけて磨けば、高価な印材のような見栄えに変わります。
但し、印面にワックスをかけると墨をはじきますので、印面のワックスがけは避けてください。

上記の作業は、篆刻される前に行ってください。
石を磨くことで、わずかに印面が狭くなるからです。

篆刻する上で、印材を磨くことは印への愛着につながると思います。
ぜひお試しください。