■印材

種類:印材の中で最もポピュラーな青田石・寿山石・巴林石のほか、高価な田黄・鶏血など多種多様です。

数えるときは、1個を1顆(か)や1方などとします。鈕(ちゅう)つきの印材は、1鈕などと数えます。

印材を選ぶ際は、質にムラがなく、透明度があるもの、印面にヒビが入っていないものを選ぶとよいです。

選び方:石印材は同じ産地でも質にバラツキがあります。

石質がしっとりしていて半透明なものがよいでしょう。硬い砂粒やヒビが入っているものは避けたほうがよいです。

残念ながら、最近の青田石は質が落ちているのが現状です。

■印刀

印刀には、中鋒と片鋒の2種類があります。中鋒は両刃のことで、石材を彫るのに適しています。

片鋒は片刃のことで、木などの柔らかめの印材に向いています。

刃先のカタチには、平と斜があり、軸のカタチには、四角と円があります。

初心者には円がオススメです。 印刀が切れなくなったら、砥石でといでください。

 

■印床

印を彫るときに印材を固定するときの道具です。

楔(くさび)式とネジ式があります。

使い勝手から言うと、ネジ式の方をオススメします。

■印泥

材料はモグサ・ヒマシ油・水銀と硫黄を焼いてつくった銀朱です。

高級な印泥ほど腐りやすいので、付属のヘラで混ぜてあげてください。

中国製のものが良いとされており、光明・美麗が一般的です。

 

■筆・墨・朱墨・硯

筆は、墨用・朱墨用に1本ずつ用意するのがよいです。ともに穂先がきくものを用意しましょう。

墨は、普通のもので充分ですが、朱墨は銀朱で純度が高い国産品がオススメです。

携帯するには二面硯がよいでしょう。

■紙やすり

外形を整えたり、印面を滑らかにするのに用います。

■印箋

彫った作品を捺印するための用紙です。

白くてキメの細かいものを選んでください。

■印矩

印を押すときに、位置を決めるために使う定規です。

L字型・T字型があります。

■印褥台

印を押すときの台