■朱文と白文の違いって?
印は彫り方によって、朱文と白文に大別できます。
文字が朱で表れる印を朱文、文字が白抜きになるのが白文です。
同じ字形や構成で刻っても、朱文と白文では印象が全く変わります。
日本では雅号は朱文、姓名印は白文というのが一般的でしたが、最近ではあまり関係なくなっています。
篆刻をするにあたって、朱文にするか白文にするかは、好みで決めればよいでしょう。
朱文 白文
■印はどこに押せばいいの?
書作品には印の押し方にルールがあります。
以下の絵を使って説明させていただきます。
※大きい○は作品の字・小さい丸は雅号です
右上にある赤い四角は印首印といいます。
1文字目の中心に印首印の中心を合わせます。
右下は押脚印です。
作品の下限を表すものですが、省略される場合がほとんどです。
左側にあるのが落款印です。
落款印は署名の中心線に合わせます。
上の姓名印は白文で、下の雅号印は朱文で。
※必ずそうしなければいけないというものではありません。
最後の行の下に署名・落款印を押す場合があります。
字の下と落款印の下が揃わないようにします。
署名と印を重ねても問題ありません。
署名の字の頭と印の頭を揃えないようにします。
扁額(横書き)
扇面